vol.3628

眉ソムリエNARUMI(なるみ）
鳴海吉英（なるみ よしひで）です。

今日から3月。
毎月1日は神社にお詣りに
行っているんだけど

その時、手を合わせて思う事は
「1か月無事に過ごせました」
と振り返って感謝をまず伝える。

過去を振り返ると
人は人で磨かれると
思っている。

先日、2年半ぶりに
Yさんにお会いした。

Yさんは
ぼくが化粧品店をしていた時の
昔から来てくれていたお客様。

2年半前
68年続いた家業を閉店した。

この閉店を決断した時
先日お会いしたYさんにも
閉店のことを伝えた。

「実は…もう化粧品店を閉めます。
　ごめんなさい…」

そう伝えるとYさんが
ある言葉を
ぼくにかけてくれたんだけど

それが
今でも鮮明に覚えている。

家業を閉店するまでは
やれることをやってみたから
閉店の決断の瞬間は
心はスッキリしてた。

今後のお客様の行先など
引継ぎをしながら
Yさんにも伝えると

長いような数秒の沈黙の後

「ここまでよく頑張ったよ…本当に。
　ご苦労様。」
涙ながらに優しい笑顔で言われた。

Yさんのその一言で

押さえていた何かが
ガラガラと音を立てて崩れて
涙が止められなくなった。

閉店の決断は
スッキリしていたとは言っても
心のどこかには
虚しさというか悔しさもあった。

でも、そんな感情は
悟られないようにと
明るく気丈に振舞っていたのが
一気に崩れた。

なんか
それまではどんなに努力しても
「結果、報われないじゃん…」って
思う事もあったけど

努力は
誰か必ず見てくれている人はいる。
そう思えた瞬間でもあった。

ツラい時って
周りに対してヤケクソになったり
世の中を卑屈に見ちゃったり
悪いように捉えちゃうけど

振り返ると
ツラい時に支えられたのは

人の出会いと
その時に貰った言葉で
支えられたと思っている。

今、何か壁にぶつかっている
ツラいと思うなら
卑屈にならないで欲しい。

行動したことは
その時の最善の行動だったはず。
努力したことは
誰かが必ず見ているし
努力はいつか必ず報われる。

だから

叶えたい想いがあるなら
心を完全に折らずに
ゆっくりでもいいから
前に進めばいいよ！

…と
2年半前
絶望に立たされたぼくに
伝えたいメッセージ。

今を精一杯すごした延長に
将来が繋がってた。

人生って
何があるかわからんね。

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それでは、またっ

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