遺骨探しは権利。という言葉が深く刺さった理由。
vol.3810
朝晩の空気が冷たくなってきて
青森では、もう、夏を感じない。
日テレの24時間テレビが放送される
8月末は
完全に夏の終わりを感じさせる。
その24時間テレビのダイジェスト版を
見たとき
ある一人の男性の人生を
振り返っていた。
その方は奥さんと次女が
津波の被害にあって
捜索をしたことがある。
奥さまのご遺体は
すぐに見つかったものの
次女は見つからず、
数か月後に自宅からすぐ近くで
娘さんが身に付けていたマフラーと
骨が見つかり
DNA鑑定で娘さんだとわかった。
この時、男性は
「これ以上遺骨を探すことは
自分のエゴなんじゃないか?』と
悩んで遺骨捜索を中断した時
戦没者の
遺骨捜索ボランティアをしている
沖縄の具志堅さんの言葉に
救われたという
「遺骨探索は権利。
人として当たり前。」
この言葉は
なぜかぼくの心にも響いた。
なぜかというと
明確な理由があった。
先日の大曲の花火。
子供たちの思い出、
家族の思い出として
行ってみたけど
結果は数年に一度の大雨。
4歳の娘は
花火が始まると同時に
降り始めた雨で
「もう帰りたいなぁ~」と言い始め
9歳の上の子は
雨を何とか我慢しながら
花火を見ている。
花火大会の途中
雨が酷くて駐車場へ戻る時も
上の子は浮かれない表情で
手を引かれて歩いている。
妻とも雰囲気が悪いまま
車に戻る。
楽しい思い出のために…
そう思って計画したけど
それを無視するかのような
悪天候や不穏な空気に…。
翌日、青森に帰ってきて
長女とお風呂に入りながら
花火大会のことについて聞いてみると
「楽しかった…」
とは言ったけど本心はきっと違う。
「本当に?」って聞くと
「…ツラかった」って弱々しく話してくれた。
大雨で体も気持ち悪いだろうし、
妻と雰囲気が悪くなったのも
見せてしまったし…
これを聞いた時、
良かれと思っていたことは
ぼくのエゴだったのかもしれない。
それで嫌な思い出にさせてしまったのか
そう思うと胸が苦しくなった。
だけど、
「遺骨を探すことは人の権利」という
遺骨発見ボランティアの
具志堅さんの言葉をたまたま聞いて
結果は雨になったけど、
・喜ばせたい。
・良い家族の思い出にしてもらいたい。
・日本一の花火を体験して
何か一つでも感じてもらえたらいい。
この想いはぼくの権利として
行動してよかった。って
自分で納得することができた。
雨だったからダメ。
晴れだったから良い。という結果は
やってみなくちゃわからない結果。
それよりもどんな思いで
今できることをするのかが
大切なんだと改めて思った。
妻も、なんとなく
ぼくの気持ちを察してくれたのか
今までとは違った向き合い方をし
てくれるようなった。
不安や恐怖や天気…
考えてもどうにも答えが出ないことは
考えても仕方がない。
それより、
今できることをしよう。
今やったことが
未来に繋がって結果として表れる。
遺骨探しと
花火大会が雨だったことを重ねる。
ブログを書いていると
なんでもブログにネタにしてしまう
ブログの習慣って
怖いねって
思ったのでした。
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